Interview No.31 HAN Feifan
工学院
研究以外は色んな運動をやっている。毎日学校の体育館を通ており、筋トレとバスケットボールを交代でやっている。土日の時は大岡山キャンパスから多摩川までランニングしている。冬になると、新潟か長野にスキーをやっている。家は学校近くに住んでいるから、時々自由が丘まで散歩している。
Research Outline
背景;光と電波の間にはテラヘルツ(THz)帯と呼ばれる未開拓領域が存在する。この周波数帯利用における期待は大きく、テラヘルツイメージング技術・テラヘルツ分光技術・テラヘルツ情報通信技術、その三つの分野を中心として進んでいる。そこで、応用を実現するため、私の研究では小型で室温動作するテラヘルツ光源の有力な候補である共鳴トンネルダイオードを用いた発振素子によるテラヘルツ光源の高周波化・高出力化を目指す。今まで一個発振素子の出力は100μW以下なので、応用するにはかなり厳しい。
テーマ:今までは新たな構造、空洞共振器を提案しましたが、構造は難しいため、作成するにはかなり難しかった。また高出力に向けて大面積共鳴トンネルダイオードが壊れやすいのは問題だった。故に、私は構造を修正して作成プロセスを簡易化して、大面積共鳴トンネルダイオードに向ける新しい層構造を用いて、矩形型空洞共振器を集積した高出力テラヘルツ共鳴トンネルダイオード発振器をTHzでmWレベルの出力を目指す。応用には短距離無線通信の実験を行う。
早く論文を書こう、早く就活しよう、健康大事
早く論文を書こう
博士を取るために、ジャーナルの論文と最後の博士論文両方必要になる。両方とも早い段階で準備した方が卒業は順調にできる。多くの知り合い、もちろん私も含めて、論文を書くのは苦手で、それをずっと後回しすると大変なことになる。
ジャーナルの論文については実験のデータが揃えた時点でもう論文を書き始めてもいい。良く‘実験は最優先’という言い方があるだが、実験データはあくまで論文を書く準備である。博士に進学した人たちは、実験が好きな人がたくさんいると思うが、実験に夢中になって、まとまらず論文を後回しするのはあんまり卒業に利益を与えない。世の中には競争が存在して、学術にも存在する。いい実験データが持っているのに、他の研究者もしく会社の方からもっといいデータが出されたら、自分の研究をもう一度見なすことになる。いい場合は話し方を変えれば、自分の研究はまだ成り立つが、悪い場合は自分の研究は発表できなくなる。
博士の論文については1年前から準備した方がいい、少なくとも半年が必要となる。普段から、定期的に自分の仕事をまとめると、博士の論文は書きやすくなる。博士の論文は自分の仕事をまとめる作業だが、時系列で書いてはいけない。時系列で書くと、ストレートの筋合いにならなくて、周りくどい論文になりやすい。実験している時、失敗する例が結構多いから、そういう失敗を全部時系列で入れると不自然になる。だから、自分の研究を振り返って、ロジクールな話しにまとまる。場合によっては、勇気をもって、内容を削る必要もある。
早く就活しよう
就活活動は早めにした方がいい。指導教員の推薦で何とかなるケースが多いが、全部の指導教員がそういう力をもっているわけではない。産業につながりが深い研究室は指導教員の力で何とかなるが、多くの学術研究は産業かするのはまだまだ先になるため会社の方はあんまりやっていないケースが多い。自力で就職活動をやると、枠がすでに埋まっているから応募できないというのは一番見たくない。こういう場面になるのは大体行動が遅いから。4月卒業だと仮定して、前の年の1月から絶対行動しないと遅れる。すでに会社のESを出してもいい時期。会社によって、応募時間が違うが、早期選考はほとんどある。それらに備えて、この前から普段学校が主催されている就活イベントなどは早めに参考した方がいい。
健康大事
博士を取るために、徹夜とか普通だが、倒れたら逆に実験が止まるから、大事にした方がいい。とある時期に、毎日学校で朝四時まで実験していた。帰り道で夜明け前の空を見て、ほとんど誰もいない学校で歩いて、自分は凄いと思ったが、すぐ病気で倒れて家に一週間休んだ。夜中やった文は結局一週間の休みで台無しになった。
工学院事務グループの皆様には大変お世話になりました。この場をお借りして改めてお礼を申し上げたいと思います。
Message
何かも早く準備した方がいい。論文以外、プロジェクトの授業、イベントなども早い段階で取ると慌てない。他に大事なのはインターンシップを早めにやる。D3の時インターンシップをやると博士論文を書く時間がなくなるから、非常に大変。